〜あとがき〜

 

1年生の初めに学校で話せなくなってから、4年とちょっと。

親としては焦った時期もあったし、半分諦めの境地みたいな気持ちでのんびりしていた時期もありました。

 

そんな中でジャックは、自分なりに友達を観察し、ついには信頼し、苦手な物事にも少しずつチャレンジし(学校の体育では1年生の頃は1人教室に残り、3年生では運動会で自分の意志で遊戯に参加するようになり、5年生では仲間たちと心を合わせ見事な組体操を披露!)親の見えないところでだんだん自信を付けて行ってくれたものです。

 

これを読んでくださった場面緘黙のお子さんを持つ保護者の方にとってこの話は、希望の光に感じてもらいたいと思って描いていますが、「うちの子はタイプが違うし、もっと難しい…」と思われる方もいらっしゃると思います。

 

実際私も数々の経験談を聞き「うちの子とはちがう。うちの子は天邪鬼だしおだてなんて効かないし無理だ」と思ったこともあります。

 

思ってしまうことは仕方ありません。

 

                              でもこれだけは言いたいです。

 

 

『親が暗くなっちゃいけない』

『子どもを信じなきゃいけない』

 

 

正直、学校で話せるようになった=問題が全て解決した というわけではありません。

場面緘黙の人特有の敏感で繊細な気質や気難しさから起こる問題は、これからも配慮して見守って行きたいものです。

 

長い目で見ることは辛いことでもありますが、ご褒美を全くもらえない人生なんて無いと思っています。

 

長い目で見ている分、ひとつひとつの喜びは、普通の子育てをしている人よりも大きい!得した!くらいに思えるように(^^)

 

 

 

これからも一歩一歩、歩んで行こう。

みんなに、みんなに、新風が吹く。

その日に向かって!